Voicy文字起こし 交通事故防止 改善点の見つけ方 #551

交通事故、改善点の見つけ方

さて、今日僕は神奈川の方で仕事をします。
これは協会の仕事になるんですけど
ドラレコ活用講座っていう
ドライブレコーダーの活用を
お伝えする仕事なんですけど
このドラレコ活用講座は
多分10年ぐらいやってます。
毎年毎年やらせていただいてるんですが
今日は厚木の方に行く予定にしてます!

今日のトークテーマなんですけど
『改善点の見つけ方』っていうことですね。

改善点の見つけ方っていうのは
僕ら運転の改善点を見つけるっていうことをよくやるんですけど
見つけ方のコツは
僕が1番意識してるのは
「結果で捉えない」ってことですね。
どういうことかと言うと
交通事故に限って言うと
特に「結果で捉える人」が多いですよね。
大きな事故をしたから
改善点を見つけないといけないとか・・
こんなことを言われるんですけど
まず皆さんに質問なんですが
大きな事故ってどういった事故を言いますか?

これ結構、難しい質問をしました(笑)

事故の定義

例えば、国土交通省は重大事故を定義付けしてます。
何人以上、亡くなったとか
何時間以上高速道路を止めたとか
そんなことをしっかりと定義付けしてますよね。

だけど一般的に重大事故を定義付けしていている会社様って
あまり出会ったことはないんです。

しかも、感覚でこれは大きい事故、小さい事故
っていうのを区分けしてるような気がします。
僕は正直できないんですよ。

ただ、僕の場合は
大きな事故と小さい事故の差別化っていうのは
コンサルの中でしっかりとしてます。
何でしているかというと
結果じゃなくて「経緯の部分」ですね。

違反の基準

どういうことかというと
僕が一番、大きい事故としたいのは
重大な事故の中でも
「道路交通法違反が多いか少ないか」
そんなところが1つの基準になります。

道路交通法違反って
どういうことかというと
全部「経緯」なんですよ。
要は、速度超過の事故
車間距離不足の事故とか
除行義務違反の事故
これ全部「経緯」なんですね。

「経緯」ってどういうことかというと
ズバリ言うと
「自分の意思でなんとでもなる」っていうことです。
要は「ついアクセルを踏んでしまいました」とか
「つい信号無視をしてしまいました」
これは見てるのにやる話ですよ。
見落としはまた別です。ミスなんで。
「つい車間距離を詰めてしまいました」
こんな言い訳って絶対通用しないですよね?

だって、車間距離も速度も自分の意思でなんとでもなることです。
だからこのなんとでもなるところに
改善点をまず見つけるべきやなと思ってます。

結果じゃなくて経過

だから「結果で捉えるんじゃなくて経過で捉える」
っていうのは
事故に至るまでの経過
どんな運転をしてたか
それが道路交通法違反に当たるのかどうか
っていうところから
僕は事故の大きさっていうのを分析していくんですね。

で、改善点を見つけるわけですけど
その改善点は
当然「運転の行動パターン」の改善をするわけなんですけど
またこれも「道路交通法」なんですよ。
道路交通法と照らし合わして
どうなっているのかってことです。

僕、実は今0時ぐらいなんですけど
撮影の合間に
VOICYを録音してるんですよね。ちょっと気分転換に。
今日は撮影してる動画がたくさんあって
その中で「進路変更の事故」があったんです。

で、その進路変更っていうのは
「早めのウインカーを出しましょう」とか
そんな曖昧な表現って
道路交通法には書かれてないんです。
どう書かれてるかというと
「3秒前に出しましょう」って書かれてるわけなんですよ。
だから「3秒経ってるか経ってないか」っていうところで
はっきりするわけなんです。

運転っていうのは
どうしても感覚で行ってるものなので
感覚的になりやすい。
例えば、このタイミングって早いんじゃないの?
遅いんじゃないの?とか
車間距離ってもっと取るべきやないの?とか
これって結構感覚なんですよ。
だけど、そういう道路交通法の中には
感覚的に書いてるものと書いてないものがあります。

進路変更のウインカーのルールっていうのは「3秒前」
っていう感覚ではなくて「数値」で決まってるし。
ただ、車間距離に関しては感覚なんですね。
「必要な距離」としか書かれてないです。

ただ、速度に関しては違いますよね?
制限速度を設けてあって
その制限速度をオーバーしてるかしてないか?
はっきりしてるわけです。

だから、こういうはっきりとした
道路交通法違反があるかないかによって
改善点っていうのは見つけるべきじゃないかな?と思います。

ていうことを考えると
道路交通法の通りに運転をするってのは
当然、運転者として当たり前のことだし
それができていないっていうのは
そもそも運転の基礎ができてないわけですから
そこの改善から始めないといけないですね。

交通事故防止に関して言うと
改善点の見つけ方っていうのは
「道路交通法が基準になる」っていうこと
それと「結果で捉えない」ってことですね。
これが僕は1番の改善ときっかけになるんじゃないかなって思います!

より現実的に

ところで、今日はその改善点の話をしているんですが
改善点の中によくある「失敗の例」を言うと
再発防止とか、改善点を話するときに
「できないもの」を伝える方が多いんですよね。

例えば、典型的なのがバック事故防止なんですけど
バック事故防止って
「降りて確認する」っていうことを
徹底すればなくなるって言われる方多いんです。
確かに降りて確認すれば事故になる可能性は下がります。
僕はゼロではないと思ってます。
なぜかというと、いろんな理由があるんで・・・
それを話し出すと長くなるんですけど
降りて確認すれば事故になる可能性は限りなく低くなりますが
ゼロにはならない。

しかも、降りて確認する
っていうことが100%できるか?
っていうところに僕は疑問を持ちます。
どうですかね?
降りて確認するって毎回やりますか?

僕、1回クライアント様に聞いたことあるんですよ。
「ほんとにやります?」って聞いたら
「やります」って言われたんですね。
じゃあ「雨降っててもやりますか?」って言ったら
「やります」って言われました。
「雪降ってても?」って言ったら
「やります」って言ったんですね。
で、最後こう言ったんですよ。
じゃあ「狭い道で前から車が来た時もやるんですか」
って言ったら
「そんな例外ばっかり突っ込んでくんな」
って怒られたんですね(笑)

事故は例外の時に起きる

いや、ちょっと待ってくださいと。
事故って「例外」の時に起きるんですよ?
しかもそういう事故・運転をした
ってどういうかって言うと
いつもやってるんだけど
たまたま前から車が来たからできませんでした
って言い訳を言っちゃうんですね。
交通事故って言い訳を言った時点で
絶対改善できないです。
改善点の見つけ方のもう1つのコツは
必ず運転者が自分の非を認めないと
絶対にスタート地点に立てないんです。

なのに、前から車が来たからできなかった
って言い訳をしてしまうと
その時点で改善はほぼされないですね。
だから、言い訳をしないようなルールを決めていかないと
要は、100%できるようなルールにしないとダメってことですね。
これは皆さんの中でも
しっかりと意識して
交通事故の運転行動の改善点を見つけてほしいんです。

そういったことをしないと
いつまで経っても行動が変わらず
いつまで経っても同じ事故が
何度も何度も繰り返し起こってしまうってことです。

管理者は何度も言ってるんですよ。
でも起きるんです
って言っちゃうんですよ。

それは、そもそも改善点が間違えてるし
そういうできないことをルール化するから
そういうことになる
っていうことに気づいてほしいんですよね。

しっかりと改善点の見つけ方
色々まだあるんで
もしよかったらまたいつでも質問ください!

では、今日も皆さんご安全に。

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