交通量減少で無謀な横断が増加

皆さん、日本事故防止推進機構(JAPPA)理事長の上西一美です。1月から、Yahooニュースの公式コメンテーターをさせて頂くことになりました。このコラム以外でも、皆さんに交通事故防止の話をさせて頂く機会がまた増えますので、よろしくお願いします。
Yahooニュースでもコメントさせて頂いたのですが、昨年の交通死亡事故者数は年間3000人を切りました。これはコロナの影響が非常にあったことは明白です。しかし、東京都内での死亡者数は22人増加の155人と全国都道府県別でワーストとなりました。
さらに、死亡事故の特徴にもコロナの影響が明白に出ていると、日経新聞に掲載されていました。
キーワードは「速度超過」と「無理な横断」だということです。コロナの影響で、交通量が減少し、それが車両の速度超過につながりました。緊急事態宣言中の4~5月は、都内の一般道の平均渋滞は前年比39%減。国交省によると、平日、都内で走行する車両の平均速度は35~40キロを推移し、1~3月の30~35キロよりも上昇しました。さらに、車両が少なくなったので横断しやすくなり、無謀な横断が増加しました。このようなことだと思います。
いま一度、運転者には速度超過のリスクを訴え、運行管理計での運行管理を徹底すると共に、無謀な横断が多い、特に日没後2時間の時間帯の事故リスクの再確認と、早めのライトオン実行の徹底を図って下さい。この傾向は、しばらく続くと思われます。

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