(前号から続く)
私は、特に高校生に対する自転車の事故防止対策に参加する前提として、次の考え方を提案した。
1 ヘルメット着用の理由と必要性
被害の軽減(死亡事故抑止)だけではなく、自転車利用者の安 全意識向上に向けた施策として推進する。
2 交通安全教育の理由と必要性
高校生は子ども(歩行者)から大人(自動車)へ成長する過渡 期にあり、
① 自転車利用者としての義務と責任についての理解
② 歩行者保護と譲り合うことによる交通事故回避の基本につい ての理解
が必要である。
3 交通安全教育の目的
高校生に対する交通安全意識の醸成とは、高校生の交通事故の 減少のみを目的とするものではない。
高校生は、すぐにドライバーになる。そんな高校生に対する安 全教育とは、将来の安全なドライバーの育成に直結している。
過去の高校生に対する交通安全教育とは、将来のドライバーと しての安全意識の醸成につなげる目的意識を持たなかった。
今、本気になって高校生の交通安全教育に取り組むことによっ て、高校生、自転車利用者の安全意識を高める。そして、これま で以上の高い安全意識を備えたドライバーの誕生を促し、事故の ない安全な交通環境の実現を目指す。
4 夢の実現
私たちが取り組む交通安全活動、交通事故防止活動とは、もっ と多くの人たちと手を携え、もっと前向きに取り組むべき私たちの「夢」の実現にほかならない。
私たちは今、夢を語り、未来を共に語り合うことを通じて、過去の時代には実現することのできなかった、本当に安全で快適な交通環境を創り出していくべきである。今、私たちはそんな時代を生きているのだと考えているのです。(以下、次号に続く)