運転を哲学する男 小林眞のコラム 1 自己紹介 その1

皆さんこんにちは、小林眞(まこと)です。ディ・クリエイト社の顧問として、交通死亡事故をなくし、交通事故を減らすためのメッセージを皆さんに伝えてまいります。

私は、38年間警察官として勤務し、平成28年(2016年)の春、愛知県春日井警察署長を最後に定年退職しました。その間、交通を専門に担当したのはわずか2年ですから、交通警察の専門家ではありません。
交通警察の専門家でないどころか、現職当時の私は、交通警察に対して不満や反発を抱き、批判的な言動を繰り返していました。それは、交通事故で亡くなられた方々の数を数え、増えた、減ったと一喜一憂する、そんな姿勢に憤りを感じていたからです。

そんな私が、退職して預かった仕事が安全運転管理協議会の専務理事という仕事でした。ならば、もう一度、ゼロから交通安全・交通事故防止について勉強し、考えてみようと思いました。
私が考え続けてきたこと、それを一言で言えば、「交通安全の価値」ということです。事故を防ぐための運転技術ではなく、何故、ドライバーは事故を起こすのか、何故、安全運転を続けることができないのか、ということでした。
つまり、事故につながるドライバーの気持ちや考え方を整理し、事故を防いでいくためには、そして、安全運転を続けるドライバーを育てるためには、どんな考え方を持つことが大切なのかということでした。

私たちドライバーが安全運転を続け、それを私たちの習慣とするために必要なこと、それは「安全運転の価値」を認めることです。大切なことは、安全運転を続けることに自ら価値を認め、安全運転を自分の習慣とすることです。それは、「知識」の問題ではなく、私たち自身の「意識」の問題です。
一人でも多くの人たちと手を携え、交通事故のない安全で快適な交通環境を創り上げたいと考えています。

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